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正官の真の意味
正官… 日干を剋し、日干と陰陽の異なる五行を意味する!
通変星の勉強をした人の中で、正官を知らない人はおそらくいないだろう。
しかし、正官の意味が正確に分かる人はあまりいない。洞察しなければ決してその本来の意味を知ることはできないためだ。
六親の基準が正印なら、六神の基準は正官だ。
(人と人の関係である六親は私を意味する「日干」の根本であるため「正印」が基準で、社会現象を意味する「六神」は私を意味する「日干」を保護するため「正官」が基準だ。)
通変星を学ぶ人は、正官を「官職」、「名誉」、「正直さ」… このように知っている。
そのように知っているが、いざ説明してみろと言われたら、まともに答える人がいない。
せいぜい答えるのが
「本にそう書かれていたんですが」、
「私を教えた先生が言ったんですよ」…
これが現実!
官職? 全く間違った言葉ではない。しかし、正官を単純に官職と言うにはあまりにも部分的だ。
名誉?とんでもない。むしろ「代表性」の方がはるかに正官に近い表現だ。
正直?そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。ここについては以下で説明する。
正官は社会的約束を意味する。(勿論、偏官も約束を意味するが、その性向が正官とは異なり、今日の主題が正官であるため、一応偏官は論外とする。) 日干人である「私」と「比劫」という他人を同時に拘束するためだ。
自分と他人を共通に拘束するから、好むと好まざるとに関わらず、それに伴う対価を払う。
ただ、この正官というのが、究極的には日干である私を保護するのが目的なので…」(劫財を剋することに特化しているから)
競争に勝利し、世界の中心となることを意味する。それで正官は官職ではない。
正官は既得権だ。
古書で正官を官職と解釈した理由は、当時の社会が官僚が既得権であるためにそう解釈したのだ。
でも、今は社会的現象はどうなのか???
世の中の権力は政界から財界に移った。そして財界の上にある権力がまさに言論界である。
簡単に言えば、政治家より力が強いのが企業家であり、企業家より力が強いのがマスコミ関係者だ。
このような言葉があるくらいだ·····
「某マスコミは政権を創出することもできるし、政権を退出させることもできる」
このように権力は政界を離れてもう長いのに...
既得権を意味する正官を「官職」と解釈するのは、何かが足りない。
正官が「約束」、「規制」という意味もあるので、正官を公職者と抗弁される方もいらっしゃると思う。
しかし、それは試験を受けて昇進し、一つの部署に属している非選出公職者に限って正しい言葉だ。
大統領や国会議員のような選出される公務員は、約束や規制とは程遠い。
選出される公務員の成否は学閥でも試験点数でも経歴でもない。ひたすら人気と支持率、そして話術だ。そのため、支持率に関心を持たざるを得ない。
この部分が芸能人と非常に似ている。(実際に見ると芸能人と政治家の命式には共通点が多い。)
正官は「大勢に従う」と言ってもよい。 財星の生を受けるからだ。
財星とは他人との疎通を意味するので、他の表現としては世論になる。
なので、正官··· 特に財生官になってしまうと、大勢に従うという意味になること!
そのような面から見れば、正官を「既得権」ではなく「大勢に従う」と解釈すれば、正官が官職になるかもしれない。
今は社会があまりにも就職難で、猫も杓子も公務員になろうと躍起になっている世の中なのだから。
既得権という意味の正官は… 正官が劫財を剋する時に出てくる解釈で···。
「大勢に従う」という意味の正官は… 正官が財星の生を受ける時に出る解釈だ。
正官が名誉だって? どうやって正官が名誉になれるのか??
「名誉」とは文字通り「名を馳せる」という意味だ。利益とは全く無関係なのが名誉だ。
それで、社会の各分野で名誉職というのは何か?
実質的な権限や利益はなく、名前だけが上がることを意味する。それが名誉職だ。
しかし、正官は残念ながら、利益と密接な関係がある。正官の第一の役割は劫財を剋することだ!
「劫財を剋するというのは、劫財から正財を守るという意志である。」(劫財の役割は正財を剋することなので)
結果的に正財という自分の利益を保護するというのが正官なのに… これがどうやって名誉になるのか。
正官を名誉だと解釈した理由は、王朝時代の官職は「既得権+家門の誇り」だったからだ。
現在のような資本主義社会である現代社会における名誉は、これ以上正官になれない。
「家門の誇り」でなくても、いくらでも既得権になれるからだ。
そして正官は正直さ?
半分は正しく、半分は間違っている。上に言及したとおり、正官は社会的約束だ。
社会が道徳的な社会なら、正官は正直さが正しいが、社会が不道徳なら正官は正直さではない。
当該社会がどのような価値観であるかに関係なく、その社会的な価値観を示すのが正官だ。
簡単に言えば、反則と便法が横行する社会では、その反則と便法が正官だ。
そして大勢に従うのが正官で、利益を守ろうとするのが正官だから…
このような正官の特性上、正直さ、清廉さを論じることは難しい。正官は官職や名誉ではない。正官は既得権であり、大勢を意味する。
四柱推命は短編詰め込み式の勉強で悟らせるものではない。
四柱推命は徹底的に原理の理解と世の中が回る理を知っている人だけがその本質を悟ることができる。
占い師たちが本当に何も考えずに、無批判的に四柱推命を踏襲して来たら…
過去に比べると頭数は増えたが、占い師の水準はどんどん落ちている。
量的成長は増えたものの、質的成長が減ったという意味だ。
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