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試行錯誤と学習効果
「失敗は成功の母」という格言がある。失敗を経験してこそ成功するという意味だ。
正しい言葉だろうか?
半分は正しく、半分は間違った言葉だ。
正しいの言葉は、失敗は悟りのきっかけになるからだ。
悟らなければ成功できない。
間違いの半分は失敗したからといって、必ずしも悟るわけではないからだ。
試行錯誤を経験しても、それを通じた学習効果がなければ何の役にも立たない。
失敗と呼ばれる試行錯誤を四柱推命学的に表現すれば傷官見官だ。
正官という既存の方式を拒否し、傷官という新しい方式を試みる行為をいう。
どの分野も同じだが、既存の方式を拒否し、新しい方式を試みることは容易なことではない。
成功よりは失敗する確率が高い。
方法論的にもそうだし、世間から認められる部分もそうだ。
どんなに良いものがあっても、世の中は新しい方式に拒否感を抱くものだ。
そのため、傷官格の命式は全てのことが一度に成し遂げられることがない。
必ず試行錯誤と反発を経験した後に成就する。
試行錯誤が傷官見官なら、学習効果は四柱推命学的に何と言うだろうか。
それは傷官佩印(しょうかんはいいん)である。
傷官という新しい試みが印星(特に正印)という自己反省に会って、試みの水準が高くなる現象だ。
日干が無根でない限り、傷官の試みは続く。身弱も可能だ。身弱か身強かは浮き沈みの違いにすぎない。
反復的に試みながら反復的な試行錯誤を経験するが、印星があってこそその試行錯誤を悟ることができる。
それでは、傷官が正官を見て傷官見官になったが、印星がなくて傷官佩印がなされない命式はどうだろうか?
同じ間違いを繰り返すことになる。試行錯誤を経て、よくなることは一つもない。
むなしく時間を費やすことになる。
「失敗は成功の母」という言葉は、傷官佩印となる傷官見官の命式だけが言える言葉だ。
無印星であるため、傷官佩印が不可能な傷官見官の命式は改善のない試行錯誤の繰り返しに過ぎない。
印星にはいろいろな意味があるが、傷官を見る印星は自己反省だからだ。
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